女性が宇宙飛行士になるには?【意外な身体的条件も】
女性の宇宙飛行士ってかっこいいですよね、あこがれる職業かもしれません。
2012年頃には宇宙に興味がある女性「宙ガール」が流行りました。
登録商標を持つビクセンは「星が好き 宇宙が好き 星ってキレイだな いろんな方法で宙(そら)を楽しむ全ての女性たち。」と説明しています。
宇宙好きの女性が増えたなら、宇宙飛行士に憧れる女性も増えたのではないでしょうか。
この記事では女性で宇宙飛行士になりたい場合どうやったらなれるのか?日本人女性で宇宙飛行士になった山崎直子さんの事もご紹介します。
宇宙飛行士になるには?
宇宙飛行士になるには、まず条件としてこれらの経験が必要です
- 自然科学系の大学を卒業していること
- 英語が堪能で自然科学系の研究・開発の仕事に携わった経験が3年以上あること
「自然科学系」というのは、理工学部・工学部・歯学部・医学部・薬学部・農学部・衛生学部・栄養学部など、広く理科系の学部を指します。
理由は宇宙船が壊れたら修理しなければならないですし、色々な科学実験も行うからです。
その後JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士の募集に応募し、採用される必要があります。
宇宙飛行士の募集は不定期なので、定期的に募集が行なわれているわけではありません。
選考は、書類審査や英語検定、筆記試験、医学検査、面接などで選考されます。
ちなみに倍率は100倍以上。
採用後は、NASAで2年程度宇宙飛行士としての訓練を受けて、宇宙飛行士に認定されます。
意外に必要な泳力と身体的条件
ちなみに、水泳ができないと宇宙飛行士になれないという噂は本当のようで75m( 25m x 3回) を泳げること。また、10分間立ち泳ぎが可能であることが宇宙飛行士の条件にあります。
飛行機に乗って訓練を行なうのですが、メキシコ湾の上空なので、万一、飛行機が故障して海に降りた際、救助が来るまで、海上で待っている必要があるからです。
なるほどそれは立ち泳ぎが役に立ちそうですね。
また、身体的条件としては身長が158cm以上190cm以下である必要があります。
こちらは、宇宙服を着用して船外活動を行う事を想定して定められた基準のようです。
日本人女性の宇宙飛行士
日本人女性初の宇宙飛行士は向井 千秋向井 千秋さんです。
慶應義塾大学を卒業され医学博士の学位を持っています。
1994年にスペースシャトル・コロンビア号、1998年にスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗しました。
日本人女性2人目の宇宙飛行士は 山崎直子さん。
2010年に約15日間かけて宇宙に滞在されました。
幼稚園から小2までは北海道で暮らし、とても星が綺麗に見えたそうですよ。
宇宙に関心を持つようになったのは小学2年生の時で「星を見る会」に参加した事がきっかけだそうです。
「宇宙ってすごい、おもしろそうだな」と思ったそうですよ。
公文のインタビューでは「興味を温めていれば やがて道はつながるから 自分がいる今を大切に進もう」と山崎さんは語っています。
子育てをしている自分としてはじーんとくる言葉です、山崎さんかっこいいですね。
女性の宇宙飛行士の生理的に困る問題とは
初めて女性が宇宙に行ったとき、NASAは女性の月経は宇宙ではどうなるのか、それにどう対処するのかを考える必要がありました。
今では笑い話ですが、男性中心の社会なのではじめは1週間に必要なタンポンは100〜200個と試算されていたそうですよ。
どんだけ!!
現在ではほとんどの女性宇宙飛行士が避妊ピルを飲んで月経がこないようにコントロールしているそうです。
トイレは、トイレの中に掃除機のような管があり「ぎゅいん」とすいこんでくれます。
男性のおしっこは再利用されますが、女性のおしっこは何らかの物質が混じっていてリサイクルできない場合も。
そんな時タンクにいっぱいになると宇宙空間に捨てるんだとか。
宇宙空間は真空で温度が低いので、おしっこが結晶となりキラキラと雪のようになるそうですよ。
まとめ
JAXAの宇宙飛行士の選抜試験では回を重ねるごとに女性の応募が増えているそうです。
宇宙飛行士には、持久力や体力、筋力などが求められることもあります。
しかし2019年には女性宇宙飛行士だけで船外活動が行われる「アルテミス計画」が実行されたことからも分かるとおり、これからはさらなる女性の活躍が期待されますね。
宇宙や星が好きな女子には朗報ですね!