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【実験心理学が見つけた超効率的勉強法書評】時間がなくても合格できる

【実験心理学が見つけた超効率的勉強法書評】時間がなくても合格できる

こんにちはキキ(@kiki_mama)です!

今日は、日本女子大学人間社会学部心理学科教授「竹内龍人」さんが書かれた「実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: 復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!」という本を要約していきます。

この本は、まさにすべての受験生のための効率的勉強法の教科書。

さまざまな勉強法で溢れた現代において、

  • どうすれば効率的に勉強できるのか?
  • 科学的な勉強法

といった、実験で裏付けされた学習の原則が理解できます。

本番まで時間のない受験生や、もう浪人できない受験生、わが子を合格させたい人、
来期までに資格を取得しなければならない人にもオススメです。

この記事では、次の二部構成で、本書の要点をまとめていきます。

1.超効率的勉強法具体的テクニック3つ
2.超効率的勉強法メンタルコントロール3選

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ご興味のある方は、「実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: 復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!」をぜひ見てみてください!

なお、こちらの書籍は紙版は中古しかなく、倍近く値上がりしているのでKindle電子書籍をおすすめします。

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超効率的勉強法具体的テクニック3つ

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どうしたら、短時間でも効率的に勉強の成果を上げられるのか?

具体的勉強法を3つ説明します。

1.復習の技術を手に入れよう

試験で良い点を取るには、復習がなにより大切。

なぜなら数日たてば、人は覚えたことの8割は忘れると言われているからです。

では、どのように復習すれば最も効果的なのでしょうか?

キーワードはこちら
  • 分散学習と分散効果
  • 1:5の法則で復習しよう

「復讐はその日のうちに」は間違いでした。

復習するべきベストなタイミングというものが、科学的に分かっています。

復習までの時間を適切にあけて、「分散学習」をすることで「分散効果」により最も勉強の効果が上がる事が実験で示されています。

復習までの時間は「1:5」が一番効率的

例えば試験まで7日なら、すぐに復習をしたほうが効果的。

例えば試験まで45日なら、勉強後10日前後に復習すると効果的。

2回目以降の復習は、テストまで均等に行えばよい。

「分散学習」つまりしばらく間をあけてから復習するとよい、という分散効果は暗記の場面でも役に立ちます。

暗記カードなどの勉強でも、1度に5枚をちょこちょこと学習するよりも40枚のカードを一気に暗記する方が分散学習により高い点数がとれる実験結果がでました。

ですので、暗記カードの枚数は恐れずに増やしましょう!

2.テストの技術を手に入れよう

では、具体的にどうやって復習をするのが一番効率的なのでしょうか?

小テストが最強

復習には「小テスト」を利用するのが一番効果的

同じ時間を勉強にあてた場合、復習に「小テスト」を利用するのとしないのでは、得点に2倍の開きが出ました。

読むだけの復習より、小テスト形式の復習の方がずっと効率的ですね。

小テストは最大5回でOK

また実験で、小テストをして5回以上正解が出ればそれ以上小テストを行っても、最終テストに対しての効果はないことがわかりました。

5回正解した問題は「終了BOX」へ入れましょう!

3.ひらめきの技術を手に入れよう

数学の勉強で苦労した経験はありますか?

しっかり予習復習しても点数を取るのが難しい科目です。

では数学をどう勉強すれば、効率的に身につくのでしょうか。

数学はすぐに正解をみるべし

数学の試験で良い点数が取れる人は、何が得意なのでしょうか?

最新の研究から、その答えは「パターンの記憶」だという事が分かっています。

数学の得意な人は、チェスの名人の様に、数学の問題におけるいろいろな場面、つまりパターンを記憶している。

数学の勉強はこうするべし
  • パターン分類/記憶法
  • 1分考えたらすぐに答えを見る

「パターン分類/記憶法」では、例えば1次関数なら1次関数に関するパターンを目で見て分類したり記憶するといった勉強法を行います。

通常の教科書を勉強する方法とは違いますが、「パターン分類/記憶法」で勉強する事によりテストの点数がより高くなることが分かりました。

また、数学におけるフィードバックは、頭の中にパターンに関するイメージを作り上げる作業なので時間をかけずにどんどん答え合わせをしていきましょう。

ひらめきの技術
  • 睡眠パワーを利用する
  • 学習の順番も大事

寝るだけで難しい問題が解けてしまう、そんなことがある、というのです。

グループA:1回目の学習を朝に行い2回目学習を夜に行った

グループB:1回目の学習を夜に行い2回目学習を朝に行った

グループC:1回目の学習を夜に行い徹夜して2回目学習を朝に行った

グループD:1回目の学習を朝に行い2回目学習を同じ朝に行った

グループBのみ、あっという間に全問題を解き終えたという事です。

ひらめきは、しっかり寝ることでやってきます。

徹夜しても良いことはありませんね。

2.超効率的勉強法メンタルコントロール3選

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短時間で、なんとしても合格したい、成績をあげたい場合焦りや不安のネガティブ感情が出てきてしまうことがあります。

そうなると、せっかくの効率的勉強法の効果が半減してしまいます。

ネガティブな気持ちをどのようにコントロールするか、それは試験本番を迎えるにあたってとても重要なことです。

ここでは、具体的メンタルコントロール法を3つ説明します。

1.プレッシャーで頭が真っ白になった時はどうする?

プレッシャーがかかると、私たちは緊張や不安を強く感じます。

すると「ワーキングメモリー」という、重要な記憶装置が働かなくなることが分かっています。

では、頭が真っ白になったらどうすれば良いのでしょうか?

不安を書きだす

不安を書き留める事で気持ちを落ち着かせる方法は、テストの時にも効果があります。

テスト前に不安感を書きだすという作業をするだけで、不安や緊張が弱まり「ワーキングメモリー」をしっかりと働かせることができます。

書きだすことで、自分の気持ちがあたかも他人ごとであるかのように客観的に観る事ができます。

ライバルは幻

試験会場に行って、あまりにも多い受験者をみると人の気持ちは萎えてしまいます。

ライバルが多いと思うと、やる気は下がります。

「ライバルは多い」という思いこみによって成績が下がる事が実験で確認されています。

自分は錯覚にだまされないぞ、と思うことが重要です。

先延ばしの誘惑

どんなことにも最終期限があります。

勉強では宿題の提出日や、模擬試験日、受験日などいろいろと思い浮かびます。

「明日でいいや」と先延ばししたくなる気持ちはだれにでもありますが、できるだけ先延ばししないような方法はあるのでしょうか?

先延ばししないポイント

自分で期限を決める

強制的にきめられた期限ではなく、自分で期限を決める事で宿題の出来が良かった研究があります。

さらに勉強を楽しんでいました。

自分で期限を決めて成績アップ

2.ポジティブな気持ちを利用する

緊張は試験の友

  • 緊張は、戦うモードにスイッチオンしてくれる。
  • 適度な緊張はワーキングメモリーにも良い

 

やる気をもたらす数字の魔力

切りのいい数字の点数(例えば1000点)をとった学生より、切りのいい数字1つ前の数字(990点)をとった学生の方が再度SATに挑戦する確率が高い。

再挑戦するかは「切りのいい数字」かどうかが決めているといえます。

切りのいい数字を目指そう!

思いこみが能力を変える

  • アメリカの世間一般ではアジア人は数学が得意と考えられている
  • 自分がアジア人である事を強く意識している学生は数学の点数が良い
  • 思いこみだけでテストの点数が上下する

 

勉強に有利な色は?

  • 警戒させる色なので赤色を使うと点数が下がる
  • でも本当に必要なのはチャレンジする精神

 

3.成績アップに1番効く 心の強さを育てる

点数に直結するのは自制心

心理学の研究から、試験での成績と関係しているのは知能指数≪IQ≫より自制心という事が分かっている。

自制心は人生で成功するためのカギだといえる。

自制心は鍛えられる

自制心は筋肉のようなもので、鍛える事ができる。

  • 日記をつける
  • 姿勢を良くする
  • 明るい気持ちをもつようにする

こういったことを、毎日コツコツ続けることで自制心は鍛えられる。

【実験心理学が見つけた超効率的勉強法】まとめ

では、まとめます。

まず、超効率的勉強法の具体的テクニック3つは、下記でした。

  1. 復習は1:5の分散学習で行う
  2. 復習には小テストを利用するは
  3. 数学は1分考えたら答えを見てパターンを記憶する

そして、メンタルをコントロールする3つのポイントをお話ししましたが、

もう一度まとめると、下記になります。

  1. 不安になったら紙に書きだす
  2. ポジティブな気持ちを利用する
  3. 心の強さを育てる

この記事では、要点をお伝えしましたが、「実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: 復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!」を実際に読んでもらうと、ファンを支持する方法に関して、より詳細に書かれていますし、事例も豊富です。

ぜひ、読んでみてください!