エデュケーションEducated大学は私の人生を変えた【書評レビュー】
「エデュケーションEducated」大学は私の人生を変えた今回はこちらの本のレビューをしたいと思います。
全米400万部突破、ニューヨークタイムズ・ベストセラー第一位の本「エデュケーションEducated」著者はアメリカ生まれの女性タラ・ウェストーバーです。
- 彼女は幼いころ学校も病院も行かせてもらえなかった。
- そんな彼女が夢みたのは、大学へ行く事でした。
傑作のノンフィクションを前半後半2つに分けてレビューしたいと思います。
- 彼女の壮絶な生い立ち
- 自分自身で学びの世界へ
早速見ていきましょう!
「エデュケーションEducated」壮絶な生い立ち
著者のタラ・ウェストーバー。
彼女は、歴史家でエッセイストでもあります。
そんな彼女の生い立ちはふつうとは違っていました。
- 家族が現代医療を信じていなかった
- ホームスクールで学び、世間から孤立していた
両親は科学や医療を否定し、民間療法を信じていた。
例えば重いやけどの治療も、軟膏と調合オイルで治療していました。
また、父親の思想を強く反映した家庭で育ち、俗世間とは距離を置いていました。
私は、この本を読んでアメリカで俗世間とはなれて自分たちのコミュニティを作っているアーミッシュを思い出しました。
家業の手伝いをさせられる
父親の厳格な支持の元もと、家の仕事を手伝うように言いつけられていました。
しかし、廃材をスクラップにしたり廃品回収をしたりする家業は危険でもありました。
実際タラも足を大怪我し、兄弟、そして父親自身もやけどを負います。
もちろん病院へは行きません。
そして兄からの暴力
兄たちは早くから、逃げるようにアイダホのバックスピークを出ますが、一度は家を出た兄ショーンは戻ってきます。
タラは周りの人やボーイフレンドに、自分がこんな扱いを受けていると知られないように必死に笑ったりして隠します。
兄ショーンも事故によって身体が少し不自由で、他の兄弟の様に勉強もできない。
そのうっぷんを弱い立場のタラや姉にぶつけていたのでしょう。
「エデュケーションEducated」自分自身で学びの世界へ
ショーンからタラへの暴力を知った兄タイラーは「大学へ行ってはどうか?」と助言をします。
合格するわけない、そう言っていたタラも大学のホームページを見て大学を目指すことにした。
自分で学ぶ
この時、タラは割り算のひっ算ができるくらいの数の概念しかなかった。
そこから分数の掛け算、逆算の使い方、そして三角関数については1カ月をかけて自学していく。
ACTのテストを3回目で突破し、大学入学を果たす。
大学入学
何とか父親を説得し、バイトで稼いだお金をつぎ込んで新生活が始まった。
ところが、授業にまったくついていけなかった。
皆が高校で学んでいるはずの「ホロコースト」という言葉が分からず授業中に質問してしまい皆から冷たい視線を浴びせられる。
必死で勉強し奨学金をゲットする
最初は、授業の受け方さえ分からなかったタラ。
「授業は教科書を見て進める」事を理解してからは、Aの評価が続く。
奨学金をゲットするために最高得点を取る様努力した。
イギリスのオックスフォードへ
教授の勧めもあり、オックスフォード大学へ入学。
その荘厳な建物と雰囲気に「自分はふさわしくない」と思い続ける。
しかし歴史を専攻し、最後には博士号を取得する。
またバーバードにも入学している。
「エデュケーションEducated」まとめ
家族からの身体的、暴力的虐待のシーンは読むのが辛いです。
しかし、彼女が自分自身の手で未来を切り開いていくシーンは圧巻です。
彼女を深い闇から救ったものは「教育」でした。