保育士がクレームを受けて辞めたいと思った話【対応例3つも紹介】
かわいい子供たち、ピアノの音色、緑の多い公園で楽しく遠足。。
そんな保育士の理想が吹っ飛ぶ出来事があります。
保護者からのクレームです
ここでは私が保育士をしていて、クレームを受けて辞めたくなった過去の話や保護者からのクレームへの対処法、そもそもクレームを受けないための対策の話をしていきたいと思います。
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9割の保育士がやめたいと思う3つのきっかけ
保育士が辞めたいと思う時期は、1年目の新人の時や2年目の少し慣れたころ。
そして10年目の節目にやめたいと思う人が多いそうです。
ちなみに、9割の保育士がやめたいと思った事があるようです。
やめたいと思うきっかけの代表的な3つがこちら
①人間関係
保育はチームで行うことが多いため、どうしても人間関係の悩みが出てきます。
しかも正社員、派遣、パートが入り乱れているため仕事の量ももらっているお給料も違うため、人間関係に亀裂が入りやすい現実があります。
②持ち帰りのしごと多さ
ほとんどの保育士さんが仕事を持ち帰っているのではないでしょうか?
勤務する保育園や市によっても違う様ですが、とにかく記録の書類が多いです。
それだけでも大変なのに行事に合わせて色々と準備しなくてはなりません。
それに4.5才児クラスになると年長児だけの行事も多い上に小学校との連携や就学に向けて保護者へのフォローが必要な事ども多いです。
子どもたちの昼寝はないし、基本的に1.2人担任だし、時間がいくらあっても足りません。
③保護者からのクレーム
子供同士の喧嘩で作った傷や、小さいクラスならかみつきが起きた、食事で汚してしまった服。
間違って他の子の所に着替えを渡してしまった(しかも汚れた下着) …etc
私もたくさんやらかしてます。
私が悪いんです。
ですが、そんな失敗に対してそこまで怒らなくても。。というご両親もいらっしゃいます。
「もっと先生方がしっかり見ていたら、こんな汚れはつかなかったと思います」
モンスターペアレントという言葉がうまれたのはだいぶ昔ですが。
今でも生息しています。
クレームを受けたのは私が至らなかった点も大いにあるだろう。
だけど、だけど、、
「自分なりに一生懸命努力してきたのに保護者には伝わっていなかった。」
クレームを受けるとそう思ってしまうことがあります。
昔こんなツイッターが流行りましたよね。
@kemeko85さんツイッタータイトル:けめこは保育士を辞めたい
クレームばっかり言う保護者に言いたい 「じゃ、お辞めくださって結構です」 保育士が一人で何人見てると思ってるんだ!保育士の給料いくらだと思ってるんだ!!子ども月額いくらで見てると思ってるんだ!文句ばっかり言うなら、保育園辞めてよ
【クレーム内容】 着替えにご飯粒がついたままだった
他にも保育士さんが辞めたいと思うきっかけは子どもにけがをさせたときや、派遣、パートだと特に給料の安さがあります。
責任はおもいのに給料は安いんです
知恵袋にたくさんの保育士さんが悩みを吐露されていますね。
この悩みの中でも保護者からのクレームで心が折れそうになるのは保育士ならではなのではないでしょうか。
小学校と違って保護者とは毎日顔を合わせますし距離感が近いゆえに直接クレームを受けることも多いです。
3つのクレーム対処法
クレームを受けてしまったらどうしたらいいのでしょうか?
ここでは3つのクレーム対処法をご紹介します。
1.否定的な反論はしないで、まずは意見を受け止めてあげる
1.では、言いたいことや反論したい事がどんなにあってもできるだけ共感の姿勢をひとまず示すことが大事です。
「もっと先生方がしっかり見ていたら、こんな怪我はしなったと思います」
保育士の対応:お母さん、そうですね。←共感
私や保育士が子どものことをちゃんと見てあげていたら、ケガはしなかったと思います。
私たちを信頼し、子どもを預けてくださっているのに、お迎えの時に怪我をしていたのですからショックを受けたでしょう。
このようにいったん保護者の想いをくみ取ってあげるとその後の話がスムーズに進みます。
2.事実を当事者や主任、園長に確認してから回答する
2.ではすぐその場で解決しようとせずにすぐに対応が難しいと思った場合はまずは時間を置くことです。
クレーム対応は後日の方が良い場合もあります。
園長に相談した後、後日お話させて頂いても良いですか?
否定的な反論はしないで、まずは意見を受け止めてあげる
3.の「具体的にどう解決するのかを説明する」では今後同じことが起きないようにどのようにしていくのか、具体的に提案すると良いです。
「食事の片付けをする際は、どうしても手薄になるのでパートさんを呼んで、子ども達から目を離さないようにします」
そしてあまり謝ってばかりいるのも逆効果なので心を込めて1回謝れば充分ですよ。
クレームを予防する
そもそもクレームを受けないように予防線を張っておくことも大事です。
予防線の張り方はこの3つ
1.連絡帳にはなるべく良いことを書く
保護者になってわかるのですが連絡帳は楽しみなものです。
「今日はどんな楽しいことをしたのかな?何か成長はあったかな?」そんな気持ちで連絡帳を開いています。しかも1日の終わりで疲れている保護者が多い。
そこで「○○ができなかった」「ご家庭でもっとこうしてください」など良いことがかかれていないと、疲れもあってついカチンときてしまいます。
特に発達のことなどは直接顔を合わせて話さないと保護者は思っている以上に敏感に反応したりネガティブに伝わってしまいます。
できれば普段の連絡帳には良いことを書きましょう。
2.知ったかぶりをしない
保育士は保育のプロなので何でも答えられなければ!と思いますよね。
でも、分からないことは分からないと言った方が後々トラブルになりません。
3.謝りすぎない
ささいな事でも謝りすぎる保育士には、良い保育士なのにどんどんクレームが増えていました。
ベテランの雰囲気を出し堂々としていましょう。
まとめ
いかがでしたか?
クレームはどんなベテラン保育士でも受けます。
どんなに頑張っていても、子どもはけがをしますし相性のわるい保護者います。
ただ受けた後の対処を知っているとだいぶ心が楽ですよね。
もし、保護者からのクレームが来てどうしようもなければ主任や園長に相談しましよう。
そこで「忙しいから、先生でなんとかして」と突き放されされたら、そんなブラック保育園 は辞めたいと思って当然です。
職場で勤務するのは考え直した方がよいです。
保育園選びの良し悪しが、保育士という仕事を好きにも嫌いにもさせるのです。
まず保育士になるためにお金も時間も使って保育士になったのはすごいことなんです。
途中で挫折する人もいる中夢を叶えのだから自分をほめてあげましょう。
クレームを受けて悩むことも、忙しい中それを何とか解決しようとすることもなかなかできる事ではありません。
悩みながら保育士として働いた経験は人生の宝物です。